スウェーデンへ家族で移住し、現地のプレスクールで保育士として働くアラフォーママです。
先日、下記のツイートをしました。
私もスウェーデンのプレスクールの
IT化の記事書こう!子ども、職員の出欠確認がデジタル化されてるのはいいなぁ。 https://t.co/znI3jABO4G
— よしざわたかこ/ スウェーデン保育士 (@OKU11684201) October 21, 2019
今回はドイツで保育士をされている mocchiさん の記事にインスパイアされ、そういえばスウェーデンのIT化の記事って書いたことがないな、ということで、紹介したいと思います。
使っている機材
私の職場で使っているIT機材は、以下の通りです。
・ iPad
・ iPhone
・ Bluetoothスピーカー
・ プロジェクター
・ ノートパソコン
・ Blue-bot
iPad
各クラスに1~2台支給されています。園によっては、保育士1人1人に支給されているところもあるようです。
主な使い方は、子どもの日々の活動を写真に撮ることと活動記録を書くことです。
外出時も常に持ち歩き、写真をパシャパシャ撮ります。その写真は、毎日の保育記録として使っているアプリ「Förskoleappen」に投稿します。
アプリへの活動記録は、保護者に向けて書いていますが、その他に「ドキュメンテーション」と呼ばれる活動記録もiPadを使って書いています。
正直なところ、写真を撮ることに夢中で子どもの本当の成長の姿やニーズを保育士たちがつかめているのかな、と疑問に思うところもあります。
あとは、さまざまなプレスクールに通う子向けのアプリ、Youtubeで音楽を流したり、映像を見たり、保育のネタや資料集めに使っています。
iPhone
各クラスに1台支給されています。こちらは連絡用に使っています。保護者の連絡先が全て登録されていて、緊急時にすぐに連絡がとれるようになっています。
Bluetoothスピーカー、プロジェクター
これらは保育活動の中で、音楽を聴いたり、映像を見たりするときに適宜使っています。規模の小さい園なので、1つずつしかありません。使用頻度としては、週1回使うか使わないかくらいです。
ノートパソコン
各クラス1台ずつ用意されています。こちらは、年間の保育計画文書などの文書作成に使用することが多いです。私は私立のプレスクールで働いており、会社は6つの園を経営しています。会社として共通のフォーマットを作成しているので、その保存はMicrosoft社のSharePointを使っているので、iPad でも作業できますが、作業効率を考えるとパソコンの方が楽かな、という程度です。
Blue-bot
プログラミング教材の一つのロボットです。園として複数購入してあります。
Förskoleappen とは?
スウェーデンのプレスクールで導入されているアプリの一つです。あまり詳しくないですが、大手2社のうちの2番手のようです。
このアプリでできることは、以下の通りです。
・出欠連絡
・保育記録の更新
・業務連絡
・保育者へのメール
全ての連絡事項がここに集約されるので、プレスクール ⇔ 保護者 のやりとりがかなりスムーズです。保護者からは日々の保育記録が好評で、その日の活動を家庭で振り返ってくれたりしています。プレスクールと家庭の両方で子どもの発達に影響を与えることができるので、働く側としては非常に機能していると思います。
しかし、スウェーデン中の全てのプレスクールがこのようなアプリを使用しているわけではありません。
<わが子の園の例>
・業務連絡はメールや張り紙
・月のお便りはPDFで作成 (でも作成したりしなかったり)
・日々の活動はインスタグラムに投稿 (でもよく投稿するクラスとそうでないクラスに差があり)
・出欠連絡は口頭かSMS
この園、先生たちみなさん大変すばらしいと思うのですが、保護者への連絡の仕方についてはいまいちかな、と思ったりします。
もちろん、アプリへの投稿に一所懸命になり、日々の活動がおざなりでは、本末転倒なので、そこまで期待する必要はないかもしれませんが・・・。
他には、Facebookグループや関係者だけがログインできるWebページを独自にを作っているプレスクールなどもあるようです。
まとめ
スウェーデンのプレスクールでもIT化の進み具合はまちまちです。しかしながら、多くのプレスクールで保護者との連絡には何かしらのWebツールを使っています。
また活動記録においても、手書きすることはほとんどなく、全てIT機器を使用して文書化しています。
オフィスワーカーに比べて、保育の現場はIT機器の導入が進んでいない場合も多いと思いますが、このご時世なので、どんどん使っていくべきだと私は思います。
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