
スウェーデンのプレスクールって無料なの?

教育の部分は無料はです。
スウェーデンの保育料の仕組み
スウェーデンのプレスクールの費用の仕組みは以下の通りです
- 幼児教育費 (3~5歳) 無料
- 保育費 有料
これを解説します。
スウェーデンは、3~5歳児の3時間/日 が「教育」の時間とされていて、そこが無償です。
※もしくは 15時間/週、525時間/年
それ以外の時間は「保育」の時間となり、その部分は保護者が負担します。つまり、1~2歳の全保育時間と3~5歳児の教育の時間以外がその対象になります。
保護者の負担する額は?
では、保護者の負担はどの程度なのか?
その有料の部分は、所得に応じて変わってきます。
但し、日本と大きな違いは、マックスタクサという制度があること。
これは、上限保育料というもので、どんなに収入が多くても、この上限保育料までしか支払う必要がないというものです。
実際の保育料はこのように設定されています。
第一子 世帯収入 3%(上限 1,382kr)
第二子 世帯収入 2%(上限 922kr)
第三子 世帯収入 1%(上限 461kr)
第四子 無料
(2018年 Skolverket スウェーデンの文部科学省のような省庁)
どんなに高くても約15,000円程度です (1kr=11円 2019年8月) ← レートによってかわるのでなんとも言えませんが。
児童手当 約12,100円(1,100kr)も支払われているので、実際の負担は微々たるものです。
※ちなみに保育料は2017年 → 2018年 で値上がりしています。
全ての保育料がこの中に含まれているので、給食費やエアコン代など別途請求されることはありません。
2019年10月~日本は幼児教育の無償化スタート
批判の多い日本の幼児教育無償化政策ですが、以下のようになりましたね。
- 幼稚園 月額25,700円
- 認可保育園 0~2歳児 生活保護世帯と住民税の非課税世帯
- 認可保育園 3~5歳児 無償化
- 認可外保育施設 月額35,000円前後の支給
とはいえ、給食費の副菜部分は支払えだの、預かり保育の何たらは支払えだの、とにかくとにかく制度が複雑すぎます。
「この幼児教育無償化制度では、保育の質が・・・」
という声もたくさんあるようですが、私の意見は、税金が幼児教育の分野に回ってきたことはよかったんじゃないかな、と思っています。ただ、今後「もうお金を回したからいいじゃないか」と言われないように、もっともっと幼児教育界を価値あるものにしていく必要があります。
そのためにも、とにかく一刻も早く幼保一体化をするべきだと思います。
子どものためというより大人のためのペーパーワークが現場も自治体も官庁も減れば、もっと「保育の質」を上げるためのリソースがさかれるのではないでしょうか?
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